フォトクロ印刷

物質が外部からの刺激(熱・光・電気・溶媒の種類・圧力など)によって、色・蛍光などの光物性が可逆的(変化して再び元の状態に戻ること)に変化する現象を「クロミズム」といい、そうした機能を持つ物質・材料のことをクロミック物質やクロミック材料といいます。
その中でも、光の作用で変色する現象を「フォトクロミズム」(photochromism)といい、紫外線チェックカード・眼鏡・衣類など多くのものに利用されています。

フォトクロ印刷

フォトクロ印刷は紫外線を当てると発色する機能を持つフォトクロミックインキを使用した機能性印刷です。フォトクロミックインキは特定域の紫外線で発色する物質(フォトクロミック物質)をマイクロカプセル化したものを混ぜたインキで、目では見えない紫外線を色によって確かめることができます。また、発色の濃度で紫外線の強さが分かり、一度発色したものでも紫外線がなくなると色が消えて元(無色)に戻るので、くり返し何度でも使うことができます。紫外線を可視化できる特徴を活かした販促物などに利用されています。
紫外線を当てると発色して文字や柄が浮き出ます。
紫外線が強いほど濃度が濃く発色します。

フォトクロ印刷の特徴

  • 目では見えない紫外線を利用して、視覚効果のある演出をすることができます。
  • フォトクロインキには、紫色以外の色に発色するインキもあります。
    ※その他のカラーについては、お問い合わせください。
  • 刷本を支給していただき弊社でフォトクロ印刷のみの印刷も可能です。
    ※入稿方法や刷本の形態につきましては事前に打ち合わせが必要です。進行される前に必ず弊社にご確認ください。

フォトクロ印刷の注意点

  • 下地の色によっては発色が確認しづらい場合があります。
    ※詳しくはお問い合わせください。
  • メッシュの粗い版を使うため、細かい文字や柄の表現には向きません。
発色すると花に色がつく仕掛けになっています。紫外線が弱いと薄く、強いと濃い紫色に発色します。
下地のデザインによっては発色が確認しずらくなるので注意が必要です。また、発色前の印刷部分はマット調になります。
用途 ステッカー・シール、名刺・カード、ノベルティ・販促物(ハガキ・ポスター)文具・玩具、生活用品 etc
フォトクロデータ
作成時の注意点
  • データ制作の前に、データ入稿の注意点をご確認ください。
  • フォトクロ印刷は細かい文字や柄、尖った形は表現できません。
    つぶれてしまうか、印刷されない可能性があります。
  • フォトクロ印刷は、凸の部分も凹の部分ともに線幅を最低0.5mm以上のとさせていただいております。
           
対応材料 紙、布、プラスチックなど。
  • 詳しくはお問い合わせください。
印刷可能サイズ 四六全判(1091×788)までの材料に対応できます。
  • 材質によって異なります。詳しくはお問い合わせください。
注意点
  • 印刷後にPP加工等の表面を覆う加工を行うと効果が薄れる場合があります。
  • 保管環境によって色の変化が多少変化するので、厳密な紫外線測定などはできません。