蓄光印刷

光のエネルギーを蓄えて発光する物質の現象を「蓄光 (ちっこう) 」といい、暗所で発光する光を「燐光(りんこう)」といいます。蓄光塗料は時計の文字盤や計器盤等の夜間視認を可能にする夜光塗料として発明されました。近年では高性能な蓄光インキの開発によりファッションや玩具、様々な日常生活(省エネ対策としても有効)にも利用されるようになりました。また、電源を必要とせずに発光する「蓄光」は災害時に非常に有効な手段であると考えられ、安全防災の分野で多く利用されています。

蓄光印刷

蓄光印刷は太陽光や蛍光灯などの紫外線の光のエネルギーを蓄えて、暗がりで一定時間発光する蓄光インキを使用する機能性印刷です。蓄光インキは蓄光顔料を練りこんだインキで発光は時間の経過とともに弱くなりますが、再度紫外線を吸収すれば発光するので繰り返し使用することができます。また、蓄光インキには短時間発光タイプと長時間発光するタイプのインキがあります。蓄光インキは発光色によっても発光時間が異なり、インキの膜厚が厚い方が蓄光効果は高くなります。
避難誘導や安全防犯などに有効的です。
また、光の効果を使ったデザインにも利用できます。

蓄光印刷の特徴

  • 紫外線を吸収し発光するため電力を消費しないので、CO2の削減にも貢献できます。
  • 蓄光インキの発光色は、赤・青・黄緑の3種類があります。
    ※インキの発光色の種類で蓄光効果に多少の違いがあります。
  • 刷本を支給していただき弊社で蓄光印刷のみの印刷も可能です。
    ※入稿方法や刷本の形態につきましては事前に打ち合わせが必要です。進行される前に必ず弊社にご確認ください。

蓄光印刷の注意点

  • 蓄光効果は下地の色に影響します。下地は白地をお勧めします。
  • 蓄光インキは水に弱いため、使用用途によっては印刷面の上にコーティング印刷を行います。
    ※コーティング箇所がデザインに影響を及ぼす場合があります。
  • 蓄光印刷部分は、断裁線や折り線から2mm以上よけてください。
    ※裁ち落としや折加工は加工部分よりヒビや剥がれが生じる可能性があり、品質を維持できない可能性があります。
  • メッシュの粗い版を使うため、細かい文字や柄の表現には向きません。
青色に発光する蓄光インキが印刷してあります。
黄緑色に発光します。時間の経過とともに発光は弱くなります。
用途 ステッカー・シール、華飾印刷、ノベルティ・販促物、サイン・看板、文具・玩具、安全・防犯用品、生活用品 etc
蓄光データ
作成時の注意点
  • データ制作の前に、データ入稿の注意点をご確認ください。
  • 蓄光印刷は細かい文字や柄、尖った形は表現できません。
    つぶれてしまうか、印刷されない可能性があります。
  • 蓄光印刷は、凸の部分も凹の部分ともに線幅を最低0.5mm以上のとさせていただいております。
    (更に細かいものについては、お問い合わせください。)
  • 印刷部分は断裁線や折り線から2mm以上よけてください。
           
膜厚 15μm程度
対応材料 耐水性を持つ紙、布、プラスチックなど。
  • その他の材質については、詳しくはお問い合わせください。
印刷可能サイズ 四六全判(1091×788)までの材料に対応できます。
  • 材質によって異なります。詳しくはお問い合わせください。
注意点
  • 細かい文字や柄、尖った形は表現できません。
    つぶれてしまうか、印刷されない可能性があります。
  • 折り位置や断裁位置にかからないようご注意ください。
  • 保管環境によって、変色や蓄光効果が低下する場合があります。