前回のPart-1でUV厚盛り印刷とバーコ印刷の違いについてお話ししましたが、今回Part-2では弊社のUV厚盛り印刷についてお話しさせて頂きます。
UV厚盛り印刷とは、紫外線硬化型のクリアインキを厚盛り用製版で印刷しUVランプで硬化させたものです。オフセット印刷柄の一部分を透明UVインキで厚盛りにして、平坦な画角の中でその一部分の絵柄を浮き出させる事によって立体感が出て、商品や商品名、社名やタイトルなどを強調して見せる事ができます。
絵柄の中でUV厚盛りをする場所や面積を選択する事は大変重要で、インパクト感を与えられるかどうかが決まります。あまりに広い面積に厚盛りを印刷しても広い柄の真ん中まで、乳剤の厚みのインキ量を維持出来ません。それはスクリーン印刷の印刷方法に原因があります。
スクリーン印刷は版の紗部分をスキージで擦ってインキを落として印刷しますね、このことはご存知かと思います。厚盛り印刷では無い一般印刷の場合、乳剤厚は非常に薄いですから柄の乳剤面と紗はほぼフラットに近い状態であり、その版上をスキージが動き柄を印刷しますから、どんな柄を印刷してもインキ厚はほぼ一定になります。
厚盛り印刷の場合は版が一般印刷より厚い乳剤で絵柄を構成しますから、その高い乳剤の厚み分インキが落とされて厚盛りになる訳ですね。
印刷部分の面積が広いと乳剤と乳剤の間が広いですからスキージは、一旦高い乳剤厚から紗に落ちて紗と材料面を密着させながら動きますので、その間は紗の厚みに近いインキ量になってしまします。(下図1)
しかし細い線や細い文字など厚盛りする柄の面積が狭いと、乳剤と乳剤の間を材料面に接触することなくスキージが擦られていきますから、乳剤の厚みに近くインキが落とされてしっかり厚盛りになります。(下図2)
(↓クリックすると拡大します)
しかし多少広い面積でも、乳剤厚に近い均一な厚盛りが欲しい場合はご希望に応じて弊社の特殊印刷方法で厚盛にする事は可能です。但しあまりに広い面積では、それでも厚盛りに見えない場合もありますので興味のある方は一度ご相談下さいね。
ブロンコでした。