大変長らくお待たせしました。
弊社の製版作業紹介の2回目ですので、是非読んで下さい。
3.紗の前処理
紗の確認でOKが出ましたら、感光剤を塗布するための前処理という作業を行います。この作業は、紗に元々付着している油分や汚れ、静電気で付着したホコリなどを落とすことが目的で、ハジキや塗布ムラ、ピンホールなどが出ないようにするための大切な作業です。専用の液をウエスに付け、紗の両面をまんべんなく拭き、紗全体が濡れたところで水洗を行います。そして、その専用液の残りが無いようにしっかり水洗してして乾燥させます。
4.感光剤塗布の準備
前処理を行ってしっかり乾燥させた後は、感光剤塗布の工程になります。塗布は手塗りと機械塗りがありますが、やはり基本は手塗りで、微妙な膜厚調整が必要な場合は必ず手塗りで行います。今回はこの基本的な手塗りの工程を解説します。
まず手塗り用バケットに感光剤を入れて置きます。次に紗厚測定を行いますが、電磁式膜厚計の基準板を紗の下に置き、紗の上に測定器を静かに乗せて、紗厚を測定します。
5.感光剤塗布
次に感光剤の塗布を行います。前処理した版を固定し、まず紗のプリント面から必要回数塗布した後、直ぐに版を反転してスキージ面から塗布します。版の両面から塗布する事で感光剤を紗の糸にしっかり絡ませる事が出来ます。
一旦乾燥させてから、膜厚計で測定すると総厚が出ますので、紗厚を引くと感光剤のみの膜厚が分かります。必要な膜厚に達して無い場合は、更にプリント面から感光剤を塗布します。
2回目はここまでです。
3回目は『露光・現像』から解説をしますのでお楽しみに。
ブロンコでした。